スマホで「地域名+自社の業種」と検索してみてください。地図に自社が出てきますか。出てこないなら、それは技術の問題ではなく、Googleがあなたの会社を「よく知らない」だけであることがほとんどです。そして、ここは広告費をかけずに直せます。私は板金塗装の職人を15年やって、2024年にWebの世界に来ました。地域の会社にとって、地図で見つけてもらえるかどうかは、看板が国道沿いにあるか、路地裏にあるかくらいの差になります。この記事では、無料でできる7つの直し方と、やってはいけない3つを、順番にお話しします。なぜGoogleマップで自社が出てこないのか?Googleは公式ヘルプで、ローカル検索の順位は「関連性・距離・知名度」の3つで決まると説明しています(出典:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント/Google公式ヘルプ)。関連性:検索された言葉と、あなたのプロフィールの中身が合っているか距離:検索した人からの距離知名度:どれだけ知られているか(クチコミなども含む)距離は動かせません。動かせるのは「関連性」と「知名度」の2つだけです。出てこない会社のほとんどは、プロフィールの中身が空っぽ(=関連性がない)か、クチコミも更新もない(=知名度がない)かのどちらかです。以下の7つは、すべてこの2つを埋める作業です。上から順に効きます。1. カテゴリを正しく選ぶ(ここが一番効きます)メインのカテゴリは、できるだけ具体的なものを選んでください。「飲食店」ではなく「イタリアン料理店」、「建設会社」ではなく「板金工事業者」。Googleは、このカテゴリで「どの検索に出す会社か」をまず判断します。ここがズレていると、他を全部やっても出ません。メインは1つだけ。それ以外に扱っている仕事は、サブカテゴリとして2〜3個足します。迷ったら「お客さんが自分を探すときに使う言葉」で選んでください。社内の呼び方ではありません。2. 営業時間を、正確に入れる「今開いているか」は、地図の表示に効きます。開いていない店を上に出しても、Googleは困るからです。逆に言えば、営業時間が入っていない・実態とズレているプロフィールは、それだけで不利になります。年末年始やお盆、臨時休業は「特別営業時間」で必ず更新してください。ここが放置されていると、来た人が閉まった店の前に立つことになります。これは順位以前に、信用の話です。3. 仕事の中身を、書き切るサービス(商品)の欄を、空欄のままにしないでください。ここは「関連性」を作る場所です。扱っている仕事を1つずつ、名前・目安の価格・説明文(150〜300字くらい)で登録します。最低でも10〜20個は入れられるはずです。説明文には、どんな仕事か・どのエリアまで行くか・何が強みかを、お客さんの言葉で書きます。「〇〇市を中心に、△△町・□□市まで対応」のように、地域名を自然に入れておくのも有効です。4. 写真を、出し続ける写真は「ちゃんと動いている会社」の証明です。外観(看板が写っているもの)、作業中の現場、スタッフ、道具、完成した仕事。スマホで撮ったもので構いません。プロの写真より、今の現場が分かる写真のほうが効きます。大事なのは1回まとめて上げることではなく、続けることです。更新が止まったプロフィールは見られにくくなる、という報告が複数のローカル検索の調査で出ています。週に1〜2枚でいいので、現場の写真を上げる習慣を作ってください。5. クチコミを、正しく頼むクチコミは、集めるより「頼み方」で差がつきます。まずは10件を目標にしてください。件数がゼロだと、Googleにとっても、見ている人にとっても、判断材料がありません。星は4.3以上が一つの目安です。頼むタイミングは、お客さんが一番満足している瞬間(引き渡し直後、会計直後)です。クチコミ投稿ページのQRコードを作って、領収書や名刺サイズのカードに載せておくと受け取ってもらいやすくなります。そして、返信は必ずしてください。24時間〜3日以内、定型文ではなく、その人の書いた内容に触れて返す。ここは手を抜くとすぐ分かります。6. 「最新情報」を、月に数回投稿する投稿は、AIに読ませる文章だと思ってください。Googleマップでは、AIがプロフィールの情報・クチコミ・投稿内容をまとめて「この店はこういう店です」と答えるようになっています。つまり、投稿に書いてある言葉が、そのままAIの回答の材料になります。効くのは「よくある質問+その答え」の形です。「見積もりは無料ですか?」→ 無料です。〇〇市内であれば当日〜翌日にお伺いします。「〇〇市以外も対応していますか?」→ △△町・□□市まで対応しています。キャンペーン告知より、こうしたずっと使える情報のほうが長く効きます。予約投稿もできるので、月初にまとめて作って予約しておくのが現実的です。7. 社名・住所・電話番号を、全部そろえる自社サイト・SNS・各種の掲載サイトで、社名と住所と電話番号の書き方を統一してください。「株式会社〇〇」と「(株)〇〇」、「1-2-3」と「1丁目2番3号」——人間には同じでも、機械には別物に見えます。バラバラだと「本当に同じ会社か」の確証が持てず、評価が上がりません。一度、自社の名前で検索して、出てくる情報を全部そろえてください。地味ですが、ここが土台です。やってはいけない3つGoogleの公式ガイドラインで明確に禁止されています(出典:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン/Google公式ヘルプ)。知らずにやって、プロフィールごと止められる会社があります。店名にキーワードや地域名を足す:「〇〇塗装|大阪 格安 板金」のような名前はNG。看板に書いてある正式名称だけにしてください。サービスエリアを広げすぎる:「全国対応」と書くと、かえって地元での関連性が薄まります。現実に行ける範囲にしてください。クチコミに特典をつける:「口コミを書いたら10%オフ」はポリシー違反です(参考:クチコミ・投稿のコンテンツポリシー)。良いクチコミだけを選んで集めるのも違反です。何から手をつけるか全部やる必要はありません。この順番でどうぞ。今日:カテゴリの見直し(1〜2分)、営業時間の確認今週:サービス欄を10個埋める、写真を10枚上げる今月:クチコミを10件集める、よくある質問の投稿を3本来月以降:写真を週1〜2枚、投稿を月2〜3本、クチコミ返信は都度1〜2で「関連性」が、3〜4で「知名度」が積み上がります。止めた月から落ちていくので、少量でも続けられるやり方にしてください。なお、地図で見つけてもらえても、そこから見に行った先のサイトが古いままだと止まります。その話は「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない。元職人が見た3つの理由」に書いています。よくある質問Q. Googleマップの対策(MEO)は無料でできますか?A. できます。この記事の7つは、すべて無料の機能です。有料の代行に頼む前に、まず自分でここまでやってみてください。Q. どれくらいで順位は上がりますか?A. カテゴリの修正のように数日で動くものもあれば、クチコミや投稿の積み上げのように数か月かかるものもあります。1〜2週間で判断せず、3か月は続けて見てください。Q. クチコミが少ないうちに悪い口コミが来たらどうすれば?A. 消すことより、誠実に返信することです。返信は他のお客さんが見ています。事実誤認があれば、事実だけを丁寧に書いてください。Q. ホームページとGoogleマップ、どちらを先にやるべきですか?A. 地域のお客さん相手なら、多くの場合Googleマップが先です。無料で、今日から始められて、探している人に一番近い場所だからです。最後にGoogleマップの対策は、お金ではなく手間で差がつく数少ない場所です。だから、大きい会社より、社長本人が動ける小さい会社のほうが有利なことすらあります。私は「必要ないものは売らない」と決めています。この記事の7つを自社でやりきってしまえば、それで十分な会社も多いはずです。やってみて、手が回らない・続かないとなったときに、初めて誰かに頼めばいい。自社の地図を開いて、何が空欄か見てみてください。整理するだけでも構いません。よければ、一度お話を聞かせてください。▶ まずは無料で相談する(しつこい営業はしません)※本記事の無断転載・無断利用を禁じます。